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DANIEL WYLIE / Ramshakele Beauty  DANIEL WYLIE / Ramshakele Beauty
 元コズミック・ラフ・ライダーズの Vo. だったダニエル・ワイリーの初ソロ。期待をはるかに上回る作品を届けてくれました。涙腺の刺激具合はマシュー・スウィートの "Girlfriend" と双璧。音の方はCRR "Enjoy The Melodie Sunshine" とTFCの "Howdy!" のファイネスト・ミクスチャー。 やっぱり彼は素晴らしいシンガーであり、ソングライターであったことを思い知らされました。かつてのCRRの輝きは主に彼によるものが大きかったんだなあと実感。全16曲(ボートラ2曲含む)捨て曲なし!基本は変わらず、よりポピュラリティーを増した楽曲・アレンジ・歌唱にやられます。ぼくが求めていたのは、温かくも美しい、この「うた」たちなんだ!CRRのメンバーもバックで参加しています。

DANNY McDONALD / Summer City  DANNY McDONALD / Summer City
 元Jericho、現P76、Stoneage Hearts として活躍するダニー・マクドナルドの初ソロ。彼自身による自主制作で、配給は豪がMGM、米がZIP、日がWiVが担当。ジャケの写真とタイトルに象徴されるように、夏をテーマにした爽快なギタポ/パワポ作です。作風はP76の延長線上にあるガレージィなパワポではあるが、ソフトな印象のM-2、カントリー・テイストのM-4、サーフ・インストのM-6などなど、様々なタイプの曲が詰まっている。何といってもキャッチーなメロディーと、鼻にかかったような甘酸っぱいダニーのボーカルがキュンとくる。真夏の木陰で、クーラーのきいた部屋で、湾岸を走る車の中で、いろいろなシチュエーションで機能する今年の夏のサウンドトラック。TFC、ヴェルクラ、ジゴロ・アンツあたりが好き人にお薦め。

DAVID BROOKINGS / The End Of An Error DAVID BROOKINGS / The End Of An Error
(2005/David Brookings/USA)
 ヴァージニア州リッチモンド出身で、現在はテネシー州メンフィスをベースに活動する、才能溢れるシンガーソングライターによる 2nd フルアルバム。レーベル名を見てわかる通り自主製作盤だが、アマゾンでも入手可能。ロックのエッジこそ余り感じられないが、とにかく弾けんばかりの高純度ポップを次から次に叩きつけてくる。眩しいぐらい輝いていた60sポップのスウィートさ(コーラス・ハーモニーが素敵!)と、70sのSSW群を思わせる心に響くメロディー、ヒネリの効いたポップセンスが素晴らしい。ポップ・アルバムとして完成度は高いと思う。特に M-6 の "Looking For The One" などはカッティング・ギターが踊り出したくなるぐらい軽快で、ギターポップ好き、あるいはネオアコ好きにも大いにウケそうなグッド・チューンだ。もちろんベスト・トラックはこれだろう。ジェイソン・フォークナーやクリス・ヴォン・スナイダーン、レット・ミラーにも比肩するような、新たな才能の予感がします。05年3月のIPOナシュヴィルにも出演を果たした。激オススメ。SSWファンだけでなく、広くギターポップ・ファンの方にこそ聴いてもらいたい作品だ。

DAVID MEAD / Mine And Yours  DAVID MEAD / Mine And Yours
 adam schlensinger (FOUNTAINS OF WAYNE)プロデュース!さすが アダム、いい仕事をしています。アレンジも爽やかで夏向きですね。この david mead なるシンガーソングライターの詳しいプロフィールは知らないのですが、なかなかイイ曲を書いています。FMのヘヴィロテ向き?(笑)。ちなみに アダムは aditional musician として keyboard、piano、percussion、programing、electric guiter、bass…と大活躍です。03年のFOWの来日公演でサポートとして来日。弾き語りスタイルながら素晴らしいライブを披露してくれました。

DAVID MEAD / The Luxury Of Time  DAVID MEAD / The Luxury Of Time
 デヴィッド・ミードの99年リリースの1stアルバム。FOWのアダムがプロデュースした2nd "Mine And Yours"(01年)も素晴らしかったですが、これもまた良いです。優れたソングライターとしての資質をここで既に開花しています。音の感触としてはトラヴィスの3rdとか思い出しました。基本はアコースティック・ギターの弾き語り的な曲で、ちょっと80年代を彷彿とさせるクリアーな音作りの曲もありますが、けっしてオーバー・プロダクションにはならないのは彼のソングライティングが地に足の着いたものだからでしょう。昨年のFOW来日公演のフロントアクトとして公演を観ましたが、アコーステック・ギター一本にも関わらず、その豊潤なメロディーにただただ酔いしれました。そろそろ続く3rdも聴きたいところ。


THE DEAL / Goodbye September  THE DEAL / Goodbye September
 過去の(有名・無名問わず)グッド・パワーポップ音源の発掘をしているノット・レイム・アーカイブスのニューリリースは、メンフィス出身の5人組 THE DEAL のデモ・未発表音源を集めたコンピレーション盤。同バンドは1980年に結成され89年に解散、その間のリリースはアルバム一枚だけという幻のパワーポップ・バンドらしい。ぼくは全然彼らのことを知らなかったんですけど、これ、かなりイイです。めちゃめちゃクオリティーが高いじゃないですか。びっくりしちゃった。同郷のビッグ・スターから、ラズベリーズやシューズあたりを思わせるアメリカンロック・パワーポップ。ヴェルクラやポウジーズ好きも気に入ると思う。全曲良いですが、ぼくのオススメはM-3 "DC-10s" かな。M-12の "5:45" ではトッド・ラングレンがギター・ソロで参加しています。80年代には彼らや HAWKS みたいに、隠れたパワポの名バンドがたくさんいそうですね。オリジナル・アルバムも聴いてみたい。

DEATH CAB FOR CUTIE / Something About Airplaines  DEATH CAB FOR CUTIE / Something About Airplaines
 ネットの知り合い(snow-woodさん、ヒロミさん、もぐさんetc)がこぞって絶賛していたので、いつも「いつか聴かなくては」と思っていたのですが、都内のレコ屋ではずっと品薄状態が続いていて、なかなか手に入らなかったのでした。で、これは田舎に帰省しているとき(01年1月)に福岡のタワーでやっとゲットした、彼らの 1st アルバム。ノイジーな中にも、叙情性あふれるメロディー、やわらかなヴォーカル…素敵すぎ。夢見ごこちの極上アルバム。03年冬にようやく日本盤リリース決定。

THE DECIBELS / The Bart Thurber Sessions  THE DECIBELS / The Bart Thurber Sessions
 ザ・デシベルズ、80年代に活躍したパワーポップ・バンド The dBs とは別のバンドなのでお間違いなく。92年、カルフォルニア州サクラメントで結成。リッケンバッカーを手にスーツを着込み、Who や JAM を思わせる60sモッド・テイストのソリッドなパワーポップを聴かせる。これまでに“Create Action”(97年)と“Big Sound Of The Decibels”(01年)と2枚のアルバムをリリース。初期のシングル“Windy”(M-11)がクラブヒットしたことから、彼らの曲を耳にしたことがある人も多いはず。これは1stリリース以前に、80年代のパンク/ニューウェーブ・シーンの伝説のエンジニア Bart Thurber と録音した初期音源集である。デモとかそういった類のものだはなく、キチンとしたレコーディングされたもの。非常にクオリティーが高く、演奏の勢いもそのままに、デシベルズの音楽の魅力が全て凝縮されている。マスト。

DEL AMITRI / Some Other Sucker's Parade  DEL AMITRI / Some Other Sucker's Parade
 グラスゴー出身の5人組バンドの、97年リリースの5作目。UKではリリースのたび全英チャート・トップ10入りするほどの人気バンドらしい。すいません、このアルバムを手にするまで聴いたことがありませんでした。まあ、ぼくだけでなく、日本での知名度もイマイチなような気がします。ジャケもモニアゲ&ヒゲ男のムサくるしい写真(笑)だし、なかなか食指が伸びないかと思いますが、これは掛け値ナシに素晴らしいですよ。感動的な大傑作パワーポップ・アルバム。TFCやマシュー・スウィート好きは迷わず買って下さい。ルーツ色、アメリカン・ロック色を強く感じさせつつも、普遍的で希求力のある極上のメロディーに加え、スウィートかつ力強いヴォーカル、そしてコーラス・ハーモニーもバッチリ。骨っぽい演奏の陰に、控えめながらも効果的に鳴るストリングス・アレンジもいい。間違いなく、ぼくのオールタイム・ベストテンに入るであろう一枚。

DM3 / Road To Rome  DM3 / Road To Rome
 全ての道はローマに通ず。現代パワーポップの道はDM3に通ず、と言ってもいいぐらい多くのフォロワーを生み出しているオーストラリア出身パワーポッパーの 96 年リリースの 2nd アルバム。プロデュースはミッチ・イースター。ザクザク切れ味鋭い高速ギターカッティングと、キャッチーなフックを持ったメロディー、ドン・マリアニの張りのあるヴォーカルがなんとも痛快!サムラヴズ時代の盟友ダリル・メイザーとの共作曲(2曲)もアリ。Teenage Fanclub や Posies、Velvet Crush 好きは必聴の大名盤です。結局のところぼくが好きなサウンドって、これに集約されるんだよなあ。残念ながらバンドの方は 98 年に 3rd “Rippled Soul”をリリースしたのち 99年に解散。しかし、ドン・マリアニは P76 や Superscope など若手のプロデュースを手がけるなど現在の豪州シーンに多大な影響力を持っている。

DOLOUR / New Old Friends DOLOUR / New Old Friends
(2004/Made In. Mexico/USA)
 シアトル出身のシンガーソングライター/マルチ・インストルメンタリスト、ショーン・タトマークのユニット、ドロワーの 3rd アルバム。ぼくはこの作品で初めて彼の名前を知った。81年生まれと若く、United State of Electronica の結成メンバーにひとりでもあったそうだ。アーティスト名は「悲しみ」なんて名前だが、サウンドの方はハッピーなギターポップ・チューンが満載。1曲目の "I Smell A Lawsuit" の印象が強いのでパワポな人かと思ったら、タヒチ80風な曲があったり、ベン・クウェラーぽかったり、いろいろな引出しを持っている人のようだ。宅録感といいますか、ハンドメイド感といいますか、チープな音質やいたない感じは、なかなかいい味になっています。反してソングライトはかなり巧みといえる。聴き込めば、フレーミング・リップス、ビーチ・ボーイズ、ウィーザー、ウィルコ、スクイーズ、ビートルズ、エルビス・コステロ、はたまたクイーンなどの影響をそこかしこに感じるだろう。初めて会うのに、懐かしい友人のような不思議な既視感―タイトルの「新しい旧友」に相応しいものだ。インディ・ポップ好きはもちろんピュア・ポップ好きは必聴。

THE DONKEYS / Monkey Business THE DONKEYS / Monkey Business
(2004/1977 RECORDS/JAPAN)
 「ダブサンピング」(97年)の大ヒットで知られるUKの人気パンクロック・バンド、チャンバワンバ。その中心メンバーであるニール・ファーガソンが70年代に結成・活動していた幻のパワーポップ・バンドが、このドンキーズである。5枚のシングルをリリースするものの、アルバムを発表することなく81年に解散。このアルバムは、その5枚のシングルの収録曲全曲と7曲の未発表アルバム音源を集めたコンピレーションである。シングルはいずれもパンク/パワーポップ系クラブのアンセム・ナンバーという。なるほど、飛びきりポップかつアグレッシブな、ゴキゲンなナンバーばかり。クール。こんな完成度の高い楽曲の数々が人知れず埋もれていたなんて信じられない。ちなみに1977レコーズのCDの型番001はこの作品の為に空けられていた。それだけでも1977レコーズがドンキーズにかける熱意と思い入れを感じます。世界初CD化。激マスト。

The Dons / Dawn Of The Dons  The Dons / Dawn Of The Dons
 またもやノット・レイムからの新人です。新人とは言っても、インナーのメンバーの写真を見ると、かなりのオッチャン・フェイスなんですが…一体いくつなんでしょう。オヤジ顔ですが、内容はバッチリ!素晴らし過ぎ!TFCを彷彿とさせるサウンド&メロディ&コーラスを聴かせる爽やかなバンドです。USのバンドらしい乾いた感触は、ポウジーズとかマシュー・スウィートなんかも思い出しますね。

DOUG POWELL / Day For Night DOUG POWELL / Day For Night
(2004/Parasol/USA)
 ダグはそのキャリアの始まりより、既にある完成形を確立していた。それをひとつの円と例えるならば、作品を重ねるごとにその同心円状に半径を外側に拡大しながら成長をしてきたといえる。前作 "The Lost Chord" は彼が到達したひとつの頂点であった。そして届けられた5作目は、 前作の延長線上のコンセプチュアルな作風ながら、"More" の風通しの良さをも感じさせる傑作となった。「昼から夜へ」と題されたこのアルバムは、日暮れから日没、そして深夜へ向かう静謐な時の流れを音のつづれおりで表現されたものだろう。M-1 の "Unmeaningless" の鍵盤と打ち込みのシンプルなバックトラック、穏やかで優しいダグの歌声に導かれて、あっという間にその世界に引き込まれる。全体に穏やかな楽曲が並ぶが、中盤に配置された M-7 "Invincible" が雲の隙間より零れ落ちた月光のように開放感が溢れてて、素晴らしい。

Doug Powell / The Lost Chord  DOUG POWELL / The Lost Chord
 チープ・トリックやウィルコのメンバーとのユニットSwagのメンバーとして、あるいはトッド・ラングレンのツアー・メンバーとしても知られる、ナッシュビル在住のパワーポップ系SSWの4thアルバム。パラソルからのリリース。今回も相変わらず、90sトッド・ラングレンとでも言うべき、素晴らしいポップ・マエストロぶりを発揮しています。ちょっとプログレ風味をまぶしつつ、見事な箱庭ポップワールドを展開。全体的にコンセプト・アルバムぽい仕上がりで、聴き込めば聴き込むほど味が出てくるスルメ盤。重層構造の豊かな物語性を堪能して下さい。ジェリーフィッシュのマニアック・サイドを愛している人ならヤラれまくりでしょう。また、ダグのスウィートな歌声も健在で嬉しい限り。日本盤も出て欲しいぞ。

DOUG POWELL / Ballad Of The Tin Men  DOUG POWELL / Ballad Of The Tin Men
 ナッシュヴィル・シーンのスーパー・バンド SWAG のメンバーとしても活躍した、パワーポップ界の超重要人物ダグ・パウエルの96年のデビュー・アルバム。リリースはメジャー・レーベルのマーキュリー(ポリグラム)から。ポール・マッカートニーやトッド・ラングレン、ジェリーフィッシュを想起させる瑞々しいポップ・ソングが素晴らしい!美しく胸を打つメロディー、スウィートなボーカル、流麗なコーラスにウットリ。鍵盤も印象的に使われている。タイトル通りバラッド・ナンバーに秀曲が多いが、キンクスのレイ・デイビス賛歌である軽快なパワポ・ナンバー M-9 “A Prayer For Ray Davies”がかっこいい。

The Dreamdayers / All Thing Come  THE DREAMDAYERS / All Thing Come
 オーストラリアはシドニー出身の4人組のデビュー・アルバム。既にOZ最大のパワーポップ・フェス Lost Weekend 出演を果たし注目を浴びている。ぼくが彼らを知ったのも Lost Weekend のコンピ盤に収録されていた“Signs”(M-2)を聴いてから。TFCやヴェルベット・クラッシュを彷彿とさせるジャングリー・ギターポップ・サウンド。派手さこそないが、表情豊かなグッド・メロディーを奏でるバンドです。ヴォーカルが素人ぽい感じはフランク・アンド・ウォルターズとか思い出したけど(笑)。曲がいいので、今後大化けする可能性大。いまのうちにチェック!、プロデュースはクニーベルの Wayne Connolly。そう言われれば、なんとなく納得のサウンド。個人的にはもっとアッパーでもいいんだけどな。個人的なベスト・トラックは7曲目の“Gravity”。10曲目の“Elizabeth Smiles”もアッパー&キャッチーでいい。