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LANE STEINBERG / Lane Steinberg COLLECTION 1984-2000  LANE STEINBERG / Lane Steinberg Collection 1984-2000
 00年のベスト・リイシュー・オブ・ザ・イヤーが Curt Boettcher の "Misty Mirage" なら、01年のベスト・リイシュー・オブ・ザ・イヤーはこれに決まり!80〜90年代に密かにUSインディー・ファンの間で人気を集めていたレーン・ステインバーグの、数々の名義での名曲を集めたコンピレーション。そのいずれもが、現在では入手困難なものばかりだそうで、それらがまとめて聴けるこのCDは貴重。僕は、このCDで初めて彼の存在を知ったのですが、こいつぁ凄い。徹底的な60sマニアぶり!ビーチボーイズ的なフィーリングも感じさせるポップ・ソングのつるべ打ち!すっかりヤラれてしまいました。まいった!降参。ある意味、裏ジェリーフィッシュとも言えそう。この人、けっこう年上の人なのかと思ったら、ん?61年生まれ?僕と10しか歳が違わないんだね。ビックリ。

THE LA'S / The La's  THE LA'S / The La's
 あのオアシスのギャラガー兄弟もリスペクトする、UKを代表する稀代のメロディー・メーカー/リー・メイヴァーズ率いるザ・ラーズの、1st にして(現在のところ)唯一のアルバム。とはいえ、このアルバム一枚で、リーは生ける伝説になってしまった。60年代に徹底的に拘った音作り、美しくも力強いメロディー。彼らは同郷リヴァプール出身の先輩バンド・ビートルズを目指したのだろう。このアルバムは少なくとも2回録り直されているという。最終的にリリースされた本作は、XTCのプロデューサーとしても知られるスティーブ・リリーホワイトによるヴァージョン。だが、リーはこのアルバムの出来を気に入らず、発売をゴネ続けたという。リー本人は気に入らないみたいだが、このアルバムは超名盤。僕も大好きな一枚。
 さて、完璧主義者リーの拘りがたたったのか、その後ラーズの作品は現在もなおリリースされていない。 その後ベースのジョン・パワーはラーズを脱退。新バンドCASTを結成し、"Alright" などヒット曲を出している。このアルバム中いちばんの名曲 "There She Goes" は、UKでCMやテレビ番組などで使われ、長く売れつづけている。毎年その印税は莫大な金額になるという。これではリーの隠遁生活はまだまだ続きそうである。だって、働かなくてもいいんだもんなあ。
 僕のような、このアルバムに打ちのめされたファンはやきもきしながら、その帰還を待ちつづけている。彼の作るメロディーは宝石のように今も輝き続けて、僕らを魅了してやまない。

THE LASSIE FOUNDATION / Pacifico  THE LASSIE FOUNDATION / Pacifico
 再発ものらしいです。オリジナルは98年にリリースされた模様。詳しいことはよくわかりません。ジャケのライオンさんが可愛かったのと、マイブラ・ライド・ロケットシップのファンは必聴というポップに惹かれて買いました。聴いてみると、確かに!確かに!ドリーミーな感じが良いですね。シューゲイザー好きにオススメ。

LAST DAYS OF APRIL / If You Lose It  LAST DAYS OF APRIL / If You Lose It
 スウェーデンのうた心炸裂エモ・バンドの待望のニューアルバム。今回もまた外しません。M-3はいつになくTFCしていますね。ギターのカッティング具合とか、サーティーン〜グランプリ期のTFCを彷彿とさせます。

LAST DAYS OF APRIL / Ascend To The Stars  LAST DAYS OF APRIL / Ascend To The Stars
 スウェーデンのインディー・ギターバンド、ラスト・デイス・オブ・エイプリルの4thアルバム。ジャンルとしてはエモになるのだろうが、UKバンドを思わせる哀愁メロディーをも聴かせる。前作の「Angel Youth」が素晴らしくて、新作を心待ちにしていたのだが、軽く期待を超える作品を届けてくれた。エモーショナル・コア・ファンだけでなく、UKロック・ファン、USインディー・ギターバンド・ファンにも聴いてもらいたい大傑作。エモーショナルでドラマチックで、ロックの色っぽさも感じさせる。熱く、そして切ない歌の数々。グッとくるなあ。全9曲40分弱と今時のアルバムにして物足りなく感じるかもしれないが、1曲1曲の完成度や構成を考えると適当かなと思えるよ。

LAST DAYS OF APRIL / Angel Youth  LAST DAYS OF APRIL / Angel Youth
 これまた熱いバンドの登場です!LAST DAYS OF APRIL、フロム・スウェーデン!彼らの 3rd にあたる、この "ANGEL YOUTH" にハマっています。いちおうカテゴラズ的にはエモになるのでしょうか?でも、それにとどまらない青臭くも前向きなメロディーが僕の胸を焦がします。広くギターポップ&ギターロック・ファンの耳にも届いて欲しい!とにかく数多のスウェーデンのバンドにも負けぬメロの美しさ!ポップさ!で、アレンジが多彩で面白い。鍵盤、ストリングス、リズムマシーンなどを駆使したサウンド、他のEMOバンドに見られない引出しの多さ、スケール感。いやはや、凄い凄い!最初に聴いたインパクトも凄いが、聴きこむ程にさらに味が染み出てくる。いいですわ〜好きです。教えてくれた snow-wood さん、ゆっきーさんありがとう。

LATO / More Art Than Convenience?  LATO / More Art Than Convenience?
 ドイツの良心的ギターポップ・レーベル、ファイヤーステーション・タワーからの新人。レーベルのイメージからネオアコかと思ったら、これがなんとも意外なことに90年代初頭のブリット・ポップを思わせるサウンドを聴かせるのだ。ちょっと懐かしい感じもするけど、基本的に曲がよく書けているしポップなので実に小気味いい。同時にロックぽいダイナミズムもあってグッド。シングルにも入っていたジャムのカバーも収録。おおっウェラー信者なのか!いま本国UKのバンドが忘れかけているUKロックの遺伝子をドイツで受け継ぐ若手登場です。次回作はアッと言わされる作品を届けてくれるかもしれない。期待ですね。

LAZY SUSAN / Long Lost  LAZY SUSAN / Long Lost
 オーストラリア出身4人組パワーポップ・バンドの、自主制作による1stアルバム。一年くらい前(シンコーミュージックのパワーポップ本の執筆者の一人として知られる)CLUB WONDER の東和伸さんに強く薦められていた一枚。最近になってようやく聴けました。ギタポ〜パワポの範疇だけで語るには惜しいぐらい胸にグッとくるメロディー満載で素晴らしい。東さんは、「(Matthew Sweetの)ガールフレンド級」という表現をしていたように記憶していますが、なるほどと思える出来。ちなみに曲自体は全然似ていません。アルバム1曲目“Somithing For Everyone”のタフなギター&後期 Beatles の影響を感じさせるメロディーにまずヤラれ、Lost Weekend のコンピにも収録の続く2曲目“Skyeriters”の打って変わったような軽快さにウキウキさせられ、4曲目“My Everest”では弾き語りのジェントルな歌声に魅せられます。その他ポップかつストレンジな7曲目“Canada”など聴き所は多い。

THE LETTERS / Here comes that feeling again...  THE LETTERS / Here comes that feeling again...
 詳しいプロフィールはよく知りません。クラブ等でよく耳にする哀愁パワーポップ・ナンバー "nobody loves me" (本作M-2収録)を通して、その名前を記憶していました。70年代末〜80年代初頭のネオ・モッズ〜ポップ・パンク〜パワーポップになるのでしょうか。果たして、これはナント新作アルバム。"nobody loves me" も新録なのでいつも聴いてるヴァージョンと若干違います。02年に来日していたらしいです。これが凄まじく良い曲ばかりでビックリ。全曲イイとかって、あんまり書くと信用ないんだけど、これは本当に全曲いいなあ。

LINUS OF HALLYWOOD / Let Yourself Be Happy  LINUS OF HALLYWOOD / Let Yourself Be Happy
 ライナス・オブ・ハリウッドの 2nd アルバム。宅録系ブライアン・ウィルソン・フォロワーが好きな人にオススメです。1st の "Your Favorite Record" も素晴らしかったですが、今回も期待に違わぬ出来で大満足。1曲目の "Building A Ship" のアレンジに彼らしい遊び心が楽しい(これは聴いてからのお楽しみ!)。あと、ビックリしたのはオジー・オズボーンのカバー "Goodbye To Romance"。さすがは元メタル・キッズ(笑)。これも凄くイイ感じに仕上がっています。

The Loch Ness Mouse / Key West  THE LOCH NESS MOUSE / Key West
 以前このレビューで1stを紹介した、ノルウェーのギターバンドの新作。前作(超名盤!)はネオアコ&ギターポップ・フィーリングあふれる軽快なサウンドだったので、今作もそういったのを期待していたのですが、あれれ、同じバンド?というほど違ったアプローチで攻めてきました。一言でいうとブライアン・ウィルソン・サウンド。ぼくが聴きたかったロッチ・ネス・マウスの新作はこれじゃないんだけどなあ。しかし、作品としてはよく出来ている。う〜むと頭を抱えつつも愛聴しています。

LOLAS / Something You Oughta Know  LOLAS / Something You Oughta Know
 元カーニヴァル・シーズン、元シェイム・アイドルズのティム・ボイキン率いるパワーポップ・バンド、ロラスの待望のニュー・アルバム。3作目。毎回外さない(打率10割!)彼らですが、今回もやってくれました。クランチーなギターにキャッチーなバブルガム・メロディーは相変わらず、今回はそれにマージービート風味が加わりキラキラ度もアップ、ギタポ・ファンにも広く受け入れられるハズ。最高!

LOLAS / Silver & Gold  LOLAS / Silver & Gold
 スペインの SNAP RECORDS から03年リリースされたローラスのベスト盤。収録曲27曲中、シェイム・アイドルズ名義の2枚とローラス名義の2枚のアルバムからの選曲が約半分、残りの半分はまるまる未発表曲&カバーで占められており(つまりは通常のアルバム1枚分のレア・トラック付き!)、ローラス入門者だけでなく、オリジナル・アルバムを持っている人も必携の一枚。クランチーなギターにバブルガムなメロディーが最高にキャッチーな彼ら、パワーポップ・ファンだけでなくギターポップ・ファンも是非聴いてみて!

Lolas / Ballerine Breakout  LOLAS / Ballerina Breakeout
 元Shame IdlesのTom Boykinによるバブルガムポップ・テイストのロック・バンドの99年リリースの1stアルバム。長らく廃盤でしたが、Wizard In Vinylからジャケを新装しボーナストラックを追加して再発されました。素晴らしい。聴いてると心からウキウキワクワクしてくるポップ・ナンバーが目白押し!サーフテイストもあり、そちら方面が好きな人にもオススメ。あと、カバーのセンスも良い。今回チョイスしたのはアーチーズ、スウィート、キンクス。とくにアーチーズの“Feelin' So Good”のカバーがグッド。02年秋には待望の来日公演が実現。これにはぼくも行きましたが、リラックスした雰囲気で、演奏も素晴らしいものでした。

LOVELESS / Gift To The World  LOVELESS / Gift To The World
 ボストン出身の4人組バンドの03年リリースのデビュー・アルバム。ちなみに元 CANDY のジョナサン・ダニエルのバンドとは同名異バンドなので念の為。先行シングルである1曲目の "Go" (名曲!)のようなハードエッジにドライブするギター・サウンドにまず耳が奪われてしまうが、このバンドの魅力は、ただただメロディーとコーラスワークのよさに尽きる。ぼくが彼らの音楽を聴いて、まず思い浮かべたのはセマンティックス(オウズリー)だった。さらに挙がるならメリーメーカーズ、チャーチルズ、スーパードラッグ、ブレンダン・ベンソン、ファウンテインズ・オブ・ウェイン、スローンだろうか。正統な90sパワーポップ・メロディー(と80sポップ・メロディー)の後継者といえるでしょう。アッパーな曲だけでなく、ミドル・テンポの曲も素晴らしく、M-5 "Cold" や M-7 "This Is A Way" などは聴いているとうっすら涙すら浮かんでくるほど。シンガー/ソングライターの Dave Wanamaker の底知れぬ才能に圧倒される。彼の甘い歌声もいい。今後も期待のバンドです。

LOWGOLD / Just Backward Of Square  LOWGOLD / Just Backward Of Square
 LOWGOLD の01年リリースのデビュー・アルバム。デビューシングルがいきなりインディー・チャートで第一位を記録してしまったという、破格の新人。僕がよく遊びに行っていた音楽サイト MUSIC 4 LIFE のとまさんがシングルのリリース時から激プッシュしてて、ずっと気になっていたのでした。ちなみに、LOWGOLD のメンバーは、元 INNER SLEEVE、CHAPTERHOUSE、SLOWDIVE なんだとか。マネージャーは元 WONDER STUFF の方が引退してやってるそう…以上、これはとまさん情報でした。うわ〜僕の大好きだったバンドばかりじゃん!これで気にならないワケはないでしょう!ええ、そうですとも。聴いてみたら、これがもう「うたごころ」爆発のアルバムで泣ける!SSW的な枯れた味わいがあってよいです。ただ地味渋ってだけじゃなくて、ロック的なダイナミズムもあってスケール感も感じさせるので、これは大物になりそうな予感がしますねー。03年に 2nd をリリース。

LYNCHPIN / Hand-Picked Words  LYNCHPIN / Hand-Picked Words
 03年春にリリースされた、オーストラリア最大のポップ・フェス LOST WEEKEND 2003 のコンピレーションCDで、収録バンド中ひときわ「うた心」に溢れ琴線に触れるメロディーを奏でていたのが、この LYNCHPIN(リンチピンて読むのかな?)。同コンピに収められ、ぼくの心を掴んで離さなかった曲がこのアルバムの冒頭を飾る曲 "Don't Talk About Us" だった。トラヴィスやコールドプレイを思わせる、雄大でいて優しくこころを包み込むような「うた」で、聴いていると思わず涙腺が刺激されてしまう、泣ける名曲なのだった。LYNCHPIN はオーストラリア出身の3ピース・バンドで、03年にリリースされたこの"Hand-Packed Words" は彼らの2ndアルバムにあたる。全体的にアコースティックな肌触りのサウンドで、「うた」のよさを引き出すために控えめに寄り添っているかのようだ。トラヴィスの「ザ・マン・フー」級のグレートなソング・アルバム。03年のうちに聴けていたら、その年の年間ベスト3に入ったであろう素晴らしい作品。ぜひ聴いてみてください。